誰にも解らなかった児童虐待

少年が虐待を受け、その後苦しみながら60歳になって回復した軌跡

児童虐待は知られているのか

児童虐待は知られているのか

自分のことで恐縮だが、10日前ほどブログを始めた。
と言っても最初のうちはアダルトチルドレン相談室に投稿した文章をそのまま載せているだけだが、虐待のことを書くとアクセスが7~8あるのだが、アディクションのギャンブル依存を載せたら、アクセスが1しかなかった。

一般の人は虐待と、それにまつわるアディクションには関心がないのだろうか。
そもそも世間の人は虐待の本質を知らないのではないか。

先日オレンジリボンキャンペーンに関わる行事として、ハーレーサンタとか言うものがあって、世間に対して啓発活動を行っていくと言うものだが、僕は体力もないしどうやって関わればいいか、ヨガの先生も活動をしているので、メールしてみたら「お金の寄付でいいよ」と言われてしまった。

そもそもオレンジリボンキャンペーンは子供を虐待から守りましょう、と言う運動でアダルトチルドレンには一切触れていない。
募金がメインなので、最初女性が1円でもいいよね。と話してきたので、子供たちの悲惨さを伝えたら、100円入れてくれたそうだ。

ここでも虐待の後遺症に関して触れていない。僕が活動している市会議員にその辺のことを訴えたら、邪魔しないでくださいね、と言われてしまった。

今の社会では本当のことを言っては駄目なのか。斎藤学先生もアダルトチルドレンが受け入れられずトラウマサバイバーと呼び名を変えて活動している。

このサイトでもそうだった。ACについてだ。福祉関係などの職業についている人はACが多いが、病名はと言うと特になにもつかない。せいぜい共依存的行動があるくらいだ。

でも医療機関でいろんなアディクションでボロボロになって、なおかつ感情鈍麻があるような人たちにはボーダーなどの病名が付く。

僕がクリニックに通いだした頃は、医学書にボーダーは治らないと記述があったため、主治医も本人に病名を告げるのをためらったが、今は治療すれば7年くらいで回復すると言われている。

ACを扱う精神科医はどうなのか。僕が著書を読んだのは以前も書いたが、斎藤学氏と信田さよこさん、ちょっと後から出てきたが、斎藤環くらいだ。

でも最初の頃、斎藤環氏はACに懐疑的意見を述べていた。あんまり読んでないのでその後斎藤学氏と一緒にパネルディスカッションをしたりして、考え方が変ったのかもしれない。

最近トラウマを扱う医師が急に増えてきた。地元でもEMDRを行うことが出来る医療機関が増えてきた。

昔は斎藤学医師もEMDRについては批判的で、あれは~ちょっと。と言う感じだったが今はどうなんだろう。

こうして周りを見てみると、虐待の本質が分かる人がいかに少ないかが分かる。
メディアも死なないと取り上げない。
でも東京はまだいい。相談機関がたくさんある。しかし地方に行くと精神保健センターくらいしか相談機関がない。そして相談員は、物凄く貧相だ。

アルコールとか、薬物とか摂食障害のサポートグループは全国にあるが、ACは心もとない。

アディクションの相談電話が2か所あるが、何の役にもたたなかった。

結局今の社会で虐待被害から回復するには、他人を頼っていては駄目だという事だ。

ブログでは毒親がよく使われている。母娘関係が多い。
言葉は違うが、根っこは同じだ。
僕にできることは、こうして文章にして世論に訴えていくことだけだ。

また気持ちがまとまったら、もっと深く考えてみたい。

今、誰か救世主が必要だ。